袖看板のLED蛍光灯改修工事は節約できる!
「袖看板のLED型蛍光灯改造」は
~どのくらい節約~になるのか!
最近、袖看板の内部電飾を普通の40W蛍光灯からLED型蛍光灯にする改修工事が増えてきました。
LED蛍光灯の本数によっても、電気代の節約度合いが違ってきます。
交換が高所作業で費用が高いのと、LED蛍光灯が普通の蛍光灯に比べてお高いので、
~どれくらい節約~になるのか記事を書きながら、詳細に調べてみようと思います。(私も知りたいのでw)
検証の流れとポイント!
★どのくらい電気代を節約できるのか?
★耐用年数と寿命の比較
★明るさは暗くならないのか?
★価格の比較
★交換工事費用は幾ら掛かるかな? ※施工条件を決めて、見積してみましょう。
★運用収支シミュレーション
★結論
※メーカーや環境によって、対比は変わってきます
どのくらい電気代を節約できるのか?
検証は袖看板で一番よく使用される40W型で検証してみます。
★蛍光灯 昼光色 40W
★LED型蛍光灯 昼光色 24w
★比較 24W÷40W=60% 100%-60%=40%の節約
なるほど、40%の電気代が節約になりますね。
耐用年数と寿命の比較
メーカーの種類、使用環境、電源のONOFFの多さなどでも影響ありますが、あくまで対比なので。
★蛍光灯 12,000時間 1日8時間の使用で → 1500日(約4年間)
★LED蛍光灯 40,000時間 1日8時間の使用で → 5000日(約14年間)
★比較 14年÷4年=3.5倍
なるほど、寿命は3.5倍になりますね。
袖看板を設置してから15年間経過した場合、通常の蛍光灯だと、何回の交換作業があるかの検証
★蛍光灯の場合 15年÷4年=4回 ※四捨五入済
★LED蛍光灯の場合 15年÷14年=1回 ※四捨五入済
★比較 4倍の期間の違いがあります
なるほど、蛍光灯は4回の交換工事が発生するということですね。
明るさは暗くならないのか?
数あるメーカーの中で蛍光灯に比べて遜色のない明るさのLED型蛍光灯を選択すれば、OK!
条件(1) 明るさが同じかそれ以上のもの
条件(2) 照射角度が360度 ※蛍光灯と同じ
条件(3) 蛍光灯(一般的な袖看板は昼光色)の光の色が同じもの
条件(4) 屋外対応の防水型
★蛍光灯昼光色(FL40S・D)の場合 全光束:2,700lm 照射角度360度 色温度6,500k
★LED型蛍光灯の場合 全光束:2,900lm 照射角度360度 色温度6,000k
※全光束・・明るさの尺度 lm(ルーメン)
※照射角度360度・・蛍光灯が360度全てが光るという意味
※色温度・・光の色の種類 k(ケルビン)
電球色3,000k、温白色3,500k、白色4200k、昼白色5000k、昼光色6500k オレンジ色から徐々に青っぽい色に
なるほど、選択を誤らなければ、ほぼ明るさも同じ!照射角度も同じ!色温度も同じ!であり、暗くはなりませんね。
価格の比較
価格の比較は記述するのが難しい問題ですが、あくまで対比ですので、仮定した金額とさせて下さい。
蛍光灯40W+グロー球含 1本 → 1,000円
LED蛍光灯40型 1本 → 10,000円
なるほど、価格の対比では10倍も違うんですね。
交換工事費用は幾ら掛かるかな?
例を3つだします。
案件(1)LED改造 既存看板の蛍光灯をホルダーごとLED型蛍光灯に交換する工事
案件(2)蛍光灯交換 蛍光灯が切れたので、新しい蛍光灯に交換する工事
案件(3)蛍光灯交換+安定器も全部交換する工事 安定器の寿命は10年で一区切りとされる
ここではロープアクセスは使わずに、一般的な看板工事で使う高所作業車を例にだして、看板屋さんの平均的な価格で見積してみます。
条件(1) 袖看板の大きさ W1m × H13m
条件(2) 取付の高さ 3F~7F付近に取り付けられている
条件(3) 交換数 40本
案件1 「既存看板の蛍光灯をホルダーごとLED型蛍光灯に改修する工事」
★40W型LED蛍光灯 @10,000円×40本=400,000円
★器具(ホルダー) @2,500円×40台=100,000円
★作業費 @200,000円×1式=200,000円
★高所作業車27M級 @80,000円×1台=80,000円 ※7F付近に届くタイプの作業車
★道路使用許可 @25,000円×1式=25,000円 ※高所作業車を道路に一時的に配置する許可書のこと
★ガードマン @25,000×2人=50,000円 ※ガードマンは道路によって最低2人~4人必要
★交通/諸経費 @25,000円×1式=25,000円 ※現場への交通費や看板屋さんの準備費用などです
★廃棄物処理費 @30,000円×1式=30,000円 ※取り外した安定器や蛍光灯の廃棄運搬費用です
★合計金額 910,000円(※消費税別)
案件2 「蛍光灯が切れたので、新しい蛍光灯に交換する工事」
★40W蛍光灯+グロー球 @1,000円×40本=40,000円
★作業費 @150,000円×1式=150,000円
★高所作業車27M級 @80,000円×1台=80,000円 ※7F付近に届くタイプの作業車
★道路使用許可 @25,000円×1式=25,000円 ※高所作業車を道路に一時的に配置する許可書のこと
★ガードマン @25,000×2人=50,000円 ※ガードマンは道路によって最低2人~4人必要
★交通/諸経費 @25,000円×1式=25,000円 ※現場への交通費や看板屋さんの準備費用などです
★廃棄物処理費 @20,000円×1式=20,000円 ※取り外した蛍光灯の廃棄運搬費用です
★合計金額 390,000円(※消費税別)
案件3 「蛍光灯交換+安定器も全部交換する工事」
★40W蛍光灯+グロー球 @1,000円×40本=40,000円
★40W型安定器 @5,000円×40台=200,000円 ※蛍光灯を光らす為の器具のことです。
★作業費 @200,000円×1式=200,000円
★高所作業車27M級 @80,000円×1台=80,000円 ※7F付近に届くタイプの作業車
★道路使用許可 @25,000円×1式=25,000円 ※高所作業車を道路に一時的に配置する許可書のこと
★ガードマン @25,000×2人=50,000円 ※ガードマンは道路によって最低2人~4人必要
★交通/諸経費 @25,000円×1式=25,000円 ※現場への交通費や看板屋さんの準備費用などです
★廃棄物処理費 @30,000円×1式=30,000円 ※取り外した蛍光灯の廃棄運搬費用です
★合計金額 650,000円(※消費税別)
なるほど、
工事費はLED改造で91万円
蛍光灯交換で39万円
蛍光灯交換+安定器交換で65万円 になりますね。
運用収支シミュレーション
上記の数値がでたところで、条件を決めてシミュレーションしてみましょう!
条件(1) 袖看板の大きさ W1m × H13m
条件(2) 取付の高さ 3F~7F付近に取り付けられている
条件(3) 本数 40本
条件(4) 袖看板運用年数 1日8時間で15年間運用
LED蛍光灯に改造した場合の費用
※電気代の計算はWEB上の「電気料金計算ツール」を使用しました。
★電気代 24W蛍光灯 × 40本=960W 960Wで1日8時間運用 → 1ヶ月5,068円×12ヶ月=60,816円×15年=912,240円
★LED蛍光灯改修費用 910,000円
★LED蛍光灯を15年間で1回でも交換したら +750,000円(※回収費用よりは安い)
合計運用費用 15年間で1,822,240円 ~ 2,572,240円 の経費が掛かる
LED蛍光灯に改造しなかった場合の費用
★電気代 40W蛍光灯 × 40本=W1600W 1600Wで1日8時間運用 → 1ヶ月8,448円×12ヶ月=101,376円×15年=1,520,640円
★蛍光灯交換費用 蛍光灯交換390,000円×3回+安定器も含む蛍光灯交換650,000円=1,820,000円
合計運用費用 15年間で3,340,640円 の経費が掛かる
結論
★LED蛍光灯を15年間で1回も交換しなかった場合
節約金額 3,340,640円-1,822,240円=1,518,400円
年間節約金額 1,518,400円÷15年間=101,226円 月々→8,435円 お得!
★LED蛍光灯を15年間で1回交換した場合
節約金額 3,340,640円-2,212,240円=768,400円
年間節約金額 768,400円÷15年間=51,226円 月々→4,268円 お得!
なるほど、結論しては使用年数が長いほど経費を節約することが出来るようです。
以上、これが私の仕事ですので、節約のコンサルティング~交換工事まで、遠慮なくご相談して下さいね。